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インプラント治療コラム

インプラントオーバーデンチャーとは?総入れ歯との違いとメリット・デメリット

2026.01.06 インプラント
インプラントオーバーデンチャーとは?総入れ歯との違いとメリット・デメリット

インプラントオーバーデンチャーとは、顎の骨に埋め込んだ数本のインプラントを土台にして入れ歯を固定する治療法です。
従来の総入れ歯が抱える「ズレる」「痛い」「噛めない」といった悩みを解消しつつ、全ての歯をインプラントにする治療よりも費用を抑えられる特徴があります。

この記事では、インプラントオーバーデンチャーの仕組みからメリット・デメリット、他の治療法との違いまでを詳しく解説していきます。

インプラントオーバーデンチャーとは?総入れ歯との違いとメリット・デメリット

インプラントオーバーデンチャーとは?少ないインプラントで入れ歯を安定させる治療法

インプラントオーバーデンチャーとは、歯が一本も残っていない顎に最小2本から4本程度のインプラントを埋め込み、それを支えとして入れ歯を装着する治療法です。

従来の入れ歯のように歯茎の上に乗っているだけではなく、インプラントによって顎にしっかりと固定されるため、食事や会話の際に安定し、外れる心配が大幅に軽減されます。

総入れ歯や部分入れ歯との仕組みの決定的な違い

総入れ歯や部分入れ歯との決定的な違いは、その支え方です。
従来の入れ歯は、歯茎の粘膜だけで支える構造のため、食事の際にズレたり、硬いものを噛むと痛みを感じたりすることがありました。

一方、インプラントオーバーデンチャーは、顎の骨に直接結合したインプラントが入れ歯を支えるため、粘膜にかかる負担が軽減されます。
これにより、入れ歯が動くことなく安定し、天然の歯に近い感覚でしっかりと噛むことが可能になります。

インプラントオーバーデンチャーとは?総入れ歯との違いとメリット・デメリット

インプラントオーバーデンチャーがもたらす5つのメリット

インプラントオーバーデンチャーは、従来の入れ歯が持つ多くの悩みを解決する可能性を秘めた治療法です。
ここでは、具体的な5つのメリットについて詳しく見ていきます。

メリット1:硬いものでも気にせずしっかりと噛めるようになる

インプラントオーバーデンチャーの最大のメリットは、咀嚼能力が大幅に向上することです。
従来の総入れ歯は歯茎の上に乗っているだけなので、強く噛むと沈み込んだりズレたりしてしまうため、硬い食べ物を避ける傾向にありました。

しかし、この治療法では顎の骨に埋め込まれたインプラントが直接的な支えとなるため、入れ歯が安定します。
これにより、リンゴやおせんべい、ステーキなど、これまで食べるのを諦めていたような食品でも、自分の歯に近い感覚でしっかりと噛み砕くことができるようになります。
食事を心から楽しめるようになることは、生活の質を大きく向上させます。

メリット2:食事や会話中にズレたり外れたりする心配が少ない

アタッチメントによってインプラントと入れ歯がしっかりと固定されるため、食事や会話の最中に入れ歯がズレたり、ガタついたり、あるいは外れてしまったりする心配がほとんどなくなります。
人前で話すことへの抵抗感や食事中のストレスから解放され、より活動的で自信に満ちた毎日を送れるようになります。

メリット3:自分で取り外して清掃できるため衛生的に保てる

インプラントオーバーデンチャーは、固定式のインプラント治療(オールオン4など)とは異なり、患者様ご自身が自由に取り外しできる点がメリットです。
毎日入れ歯を取り外して、専用のブラシで丁寧に洗浄することができます。
また、口の中に残っているインプラントの周りも直接目で確認しながら清掃できるため、食べかすや歯垢が溜まりにくく、口腔内を非常に衛生的な状態に保ちやすくなります。

メリット4:顎の骨が少ない場合でも治療できる可能性がある

全ての歯をインプラントで補う治療法では、多くのインプラントを埋め込むために広範囲で十分な骨の量が必要となります。

しかし、インプラントオーバーデンチャーは最小2本からと少ない本数のインプラントで成立するため、顎の骨が残っている部分を選んで埋入することが可能です。
これにより、骨の量が全体的に減少してしまい、従来のインプラント治療は難しいと診断された方でも、治療を受けられる可能性があります。
骨を増やすための大掛かりな追加手術(骨造成)を避けられるケースも多く、身体的な負担を軽減できる点も大きな利点です。

メリット5:全ての歯をインプラントにするより費用を抑えられる

歯を全て失った場合のインプラント治療として、全ての歯を一本ずつインプラントで再現する方法や、All-on-4(オールオン4)のような固定式のブリッジを入れる方法があります。
これらの治療法は多くのインプラントを使用するため、価格も数百万円と高額になりがちです。

一方で、インプラントオーバーデンチャーは、埋入するインプラントの本数を最小限に抑えることができるため、治療にかかる全体の費用を大幅に軽減できます。
インプラント治療の安定性と、入れ歯治療の経済性を両立させた、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえます。

インプラントオーバーデンチャーとは?総入れ歯との違いとメリット・デメリット

後悔しないために知っておきたい4つのデメリット

インプラントオーバーデンチャーは多くのメリットを持つ一方で、治療を受ける前に理解しておくべきデメリットも存在します。
これから解説する4つのデメリットをしっかりと理解し、ご自身のライフスタイルや価値観に合った治療法かどうかを慎重に判断してください。

デメリット1:毎日の取り外しと手入れを怠れない

自分で取り外して清掃できることは衛生的であるというメリットの裏返しで、毎日の手入れが必須になるというデメリットにもなります。
セルフケアを怠ると、汚れが蓄積して口臭や歯周病、さらにはインプラントの脱落原因となるインプラント周囲炎を引き起こすリスクが高まります。
固定式のインプラントのように装着したままではなく、毎日のお手入れを継続する手間と習慣化が求められます。

デメリット2:定期的な通院とアタッチメント(固定装置)の部品交換が必須

治療が完了した後も、インプラントと口腔内の健康を長期的に維持するために、歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に、入れ歯を固定しているアタッチメントのゴムやプラスチック製の部品は、日々の着脱によって摩耗していく消耗品です。
そのため、1~2年ごとなど定期的に交換する必要があり、その都度部品代や調整費用が発生します。

デメリット3:固定式のインプラント治療よりは噛む力が劣る

インプラントオーバーデンチャーは、従来の総入れ歯と比較すれば格段に噛む力が回復しますが、All-on-4(オールオン4)のような完全に顎の骨に固定されたインプラントブリッジと比較すると、やや劣る面があります。
なぜなら、インプラントオーバーデンチャーはインプラントと歯茎の両方で力を支える構造であり、義歯部分がわずかに動く(沈み込む)ためです。
固定式の治療が天然歯の90%程度の咀嚼力を回復できるのに対し、インプラントオーバーデンチャーは60~70%程度とされています。
とはいえ、総入れ歯の10~20%に比べれば飛躍的な向上です。

デメリット4:外科手術が必要であり治療期間も長くなる

この治療法は、土台となるインプラントを顎の骨に埋め込むための外科手術が必須です。
また、手術後はインプラントと骨がしっかりと結合するのを待つための治癒期間(通常3~6ヶ月)が必要です。
この期間を経てから最終的な入れ歯を作製するため、カウンセリングから治療完了までのトータルの治療期間は、数ヶ月から1年近くかかることもあります。
すぐに新しい歯が入るわけではないため、ある程度の期間を見込んでおく必要があります。

インプラントオーバーデンチャーとは?総入れ歯との違いとメリット・デメリット

【項目別で比較】インプラントオーバーデンチャーと他の治療法の違い

インプラントオーバーデンチャーを検討する際には、他の治療法と具体的に何が違うのかを理解することが重要です。
ここでは、それぞれの治療法とインプラントオーバーデンチャーを「安定性」「費用」「メンテナンス性」などの観点から比較します。

従来の総入れ歯との違いをわかりやすく解説

従来の総入れ歯との最も大きな違いは「支持構造」です。
総入れ歯は歯茎の粘膜のみで支えるため、安定性が低く、硬いものを噛むと痛みやズレが生じやすいという欠点がありました。
一方、インプラントオーバーデンチャーは顎の骨に埋め込まれたインプラントを支えにするため、入れ歯がしっかりと固定され、ズレやガタつきがありません。
これにより、噛む力は総入れ歯の数倍に向上し、食事の幅が大きく広がります。

また、上顎の場合、総入れ歯では口蓋を覆う大きな床(プレート)が必要ですが、インプラントオーバーデンチャーではそれを小さくできるため、違和感が少なく、食べ物の味や温度も感じやすくなります。

All-on-4(オールオン4)との違いをわかりやすく解説

All-on-4(オールオン4)との最大の違いは、上部構造が「取り外し式」か「固定式」かという点です。
インプラントオーバーデンチャーは自分で取り外しができる入れ歯タイプなのに対し、オールオン4はネジで完全に固定されたブリッジタイプで、自分では取り外せません。
このため、清掃性はインプラントオーバーデンチャーの方が優れており、毎日のケアがしやすい利点があります。

一方、噛む力や安定性は固定式のオールオン4の方が勝ります。
また、一般的にオールオン4は最低4本のインプラントが必要ですが、インプラントオーバーデンチャーは2本から可能なため、手術の侵襲度や費用面で負担が少ない傾向にあります。

インプラントオーバーデンチャーの費用相場と内訳

インプラントオーバーデンチャーを検討する上で、費用は最も気になる要素の一つです。
この治療は基本的に保険適用外の自由診療となるため、全額自己負担となります。
費用は、埋め込むインプラントの本数や種類、上部構造である入れ歯の材質、そして歯科医院の技術料などによって大きく変動します。

インプラントの本数で変わる費用の目安

インプラントオーバーデンチャーの費用は、主に土台となるインプラントの本数によって大きく左右されます。

最もシンプルな下顎にインプラントを2本埋入するケースでは、総額で40万円から80万円程度が一般的な相場です。
安定性を高めるために4本埋入する場合や、骨の量が少なくなりやすい上顎で4本埋入するケースでは、80万円から150万円程度が目安となります。
これらの費用には、インプラント本体の価格、手術費用、アタッチメント、上部構造である義歯の作製費用などが含まれます。
ただし、これはあくまで目安であり、歯科医院の設備や方針によって異なります。

治療費とは別に必要なメンテナンス関連の費用

インプラントオーバーデンチャーは、治療が完了すれば終わりではありません。
長期的に快適な状態を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠であり、そのための費用も考慮しておく必要があります。
メンテナンスでは、専門的なクリーニングや噛み合わせのチェック、インプラントの状態確認などが行われ、1回あたり数千円から1万円程度の費用がかかるのが一般的です。
さらに、入れ歯を固定するアタッチメントのゴム部品などは消耗品のため、1~2年ごとに交換が必要です。
この部品交換にも、1箇所あたり数千円程度の費用が発生します。

インプラントオーバーデンチャー治療が推奨される人の特徴

インプラントオーバーデンチャーは、全ての人にとって最適な治療法というわけではありません。
もし、ご自身がこれから挙げる特徴に当てはまるのであれば、インプラントオーバーデンチャーは現在の悩みを解決するための有力な選択肢となるかもしれません。
ご自身の状況と照らし合わせながら確認してみてください。

現在の入れ歯の「ズレる・噛めない」に不満を感じている方

現在使用している総入れ歯や部分入れ歯に対して、「食事中にズレて痛い」「硬いものが噛めない」「会話中に外れそうで不安」といった強い不満を感じている方は、インプラントオーバーデンチャーが非常に適しています。
この治療法は、インプラントによって入れ歯を顎にしっかりと固定するため、従来の入れ歯が抱える安定性の問題を根本から解決します。

総インプラントは高額だと感じ、治療費用を抑えたい方

歯を全て失った際の選択肢として、All-on-4などの固定式インプラント治療に魅力を感じつつも、数百万円にのぼる高額な費用がネックになっている方にとって、インプラントオーバーデンチャーは現実的な解決策となり得ます。
埋め込むインプラントの本数を最小限に抑えることで、総インプラント治療と比較して費用を大幅に削減できます。
「入れ歯の不満は解消したいけれど、コストはできるだけ抑えたい」という、機能性と経済性のバランスを重視する方に最適な治療法の一つです。

ご高齢の方や身体への負担が少ない手術を希望する方

インプラントを埋め込む本数が少ないため、手術時間も短く済み、身体への侵襲を最小限に抑えることが可能です。
そのため、全身疾患をお持ちの方や、体力が心配なご高齢の方でも、比較的安心して治療を受けやすいという特徴があります。

また、骨の量が少なくなっている場合でも、骨が残っている部分を選んでインプラントを埋入できる可能性が高く、骨造成などの追加手術を避けられるケースも少なくありません。
大がかりな手術を避けたい、できるだけ身体に優しい治療を受けたいと希望する方にも推奨されます。

インプラントオーバーデンチャーに関するよくある質問

インプラントオーバーデンチャーを検討するにあたり、特に質問されることの多い「寿命」「治療期間」「保険適用」の3つのポイントについて、Q&A形式で簡潔にお答えします。
治療を具体的に考える上で重要な情報となりますので、ぜひ参考にしてください。

インプラントオーバーデンチャーの寿命はどのくらいですか?

適切なセルフケアと定期メンテナンスを継続すれば、土台となるインプラント自体は10年以上、多くの場合で半永久的に機能します。
しかし、上部の入れ歯や、入れ歯を固定するアタッチメントは消耗品です。

治療完了までにかかる期間はどれくらいですか?

インプラントを埋め込む手術後、骨と結合するまでに下顎で約2〜3ヶ月、上顎で約3〜6ヶ月の治癒期間が必要です。
そのため、カウンセリングから最終的な入れ歯が装着されるまでの総治療期間は、一般的に3ヶ月から1年程度を見込む必要があります。

インプラントオーバーデンチャーの治療に保険は適用されますか?

インプラントオーバーデンチャー治療は、ごく一部の特殊なケースを除き、公的医療保険が適用されない自由診療です。そのため、治療にかかる費用は全額自己負担となります。

まとめ

インプラントオーバーデンチャーは、最小2本からのインプラントで入れ歯をしっかりと固定する治療法です。
これにより、従来の総入れ歯が持つ「ズレる・痛い・噛めない」といった問題を解消し、食事や会話の質を大きく向上させます。
全ての歯をインプラントにする治療法に比べて、費用を抑えられ、手術の身体的負担も軽減できるため、高齢の方や費用を抑えたい方にも適した選択肢です。

一方で、毎日の手入れや定期的なメンテナンス、消耗品の交換が必須となる側面も持ち合わせています。
ご自身のライフスタイルや希望を考慮し、歯科医師と十分に相談の上で、この治療法が最適かどうかを判断することが求められます。

記事監修 おのざと歯科院長 小野里 元気

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

略歴

  • 日本歯科大学新潟歯学部 卒業

所属学会・資格

  • 日本口腔インプラント学会 専門医
  • 新潟再生歯学研究会 理事
  • 日本先進歯科医療研究会 会員
  • IDIA(International Dental Implant Association)指導医
  • 日本臨床歯科CADCAM学会 会員
  • 日本歯周病学会 会員
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 群馬歯周治療研究会 会員
  • デンツプライシロナ株式会社 ライブデモ講師

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