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COLUMN

インプラント治療コラム

高齢でもインプラントはできる?年齢制限について歯科医師が解説

2026.05.01 インプラント
高齢でもインプラントはできる?年齢制限について歯科医師が解説

「高齢でもインプラントはできるの?」
「年齢的にもう遅いのでは…」
このような不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、インプラント治療に年齢の上限はありません。
顎の骨が完成する20歳前後という下限はありますが、高齢であっても条件を満たせば治療は可能です。
実際には年齢そのものよりも、以下のような全身状態やお口の環境が重要になります。

・全身の健康状態が安定している(持病がコントロールされている)
・糖尿病や高血圧などが適切に管理されている
・外科手術に耐えられる体力・免疫力がある
・顎の骨の量・質が確保されている(必要に応じて骨造成で対応可能)
・重度の歯周病がない、または治療済みで安定している
・セルフケアができ、口腔内を清潔に保てる
・定期的な通院・メンテナンスを継続できる
・喫煙習慣がない、または禁煙できる
・服用中の薬に大きなリスクがない
・術後の注意事項を守れる

また、70代・80代でも問題なくインプラント治療を受けている方は少なくありません。
本コラムでは、インプラント治療が可能な年齢の目安に加え、できる人・難しい人の違いや高齢で受ける際の注意点について、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。

高齢でもインプラントはできる?年齢制限について歯科医師が解説

インプラントに年齢の上限はない!判断基準は実年齢より健康状態

インプラント治療に、医学的な年齢の上限は設けられていません。
大切なのは年齢ではなく、手術に耐えられる健康状態であるかどうかです。
実際に90歳を超えてインプラント治療を受け、快適な食生活を取り戻している方もいます。

歯科医師は年齢という数字だけで判断するのではなく、全身の健康状態や骨の状態、治療への意欲などを総合的に評価し、適応年齢を見極めます。

高齢でもインプラントはできる?年齢制限について歯科医師が解説

高齢者(70代・80代以上)でもインプラント治療は可能?

70歳や80歳を超えた方でも、インプラント治療を受けることは十分に可能です。
70歳以上になると、入れ歯が合わない、硬いものが食べられないといった悩みを抱える方が増えます。
インプラントは、そのような悩みを解決し、自分の歯のようにしっかりと噛める機能を取り戻すための有効な選択肢です。

ただし、全身疾患の有無や服用中の薬、骨の健康状態などを事前に詳しく診査する必要があるため、まずはかかりつけ医と歯科医師に相談することが重要です。

高齢者がインプラントによって得られる3つのメリット

高齢者がインプラント治療によって得られるメリットは主に3つあります。

1つ目は、食事の質の向上です。
自分の歯のようにしっかり噛めるようになるため、食べ物の種類に制限がなくなり、食べる楽しみを取り戻せます。

2つ目は、会話がしやすくなることです。
入れ歯のようにズレたり外れたりする心配がないため、はっきりと発音でき、コミュニケーションが円滑になります。

3つ目は、健康維持への貢献です。
栄養バランスの取れた食事が可能になるのはもちろん、認知機能の維持にも良い影響を与えるという報告もあります。

高齢者の手術可否を判断する際に重視されるポイント

高齢者のインプラント治療の適応を判断する際、年齢そのものよりも重視されるのは個々の健康状態です。
特に、糖尿病や高血圧、心疾患などの持病が適切にコントロールされているかが重要なポイントとなります。
また、骨粗しょう症の治療薬を服用している場合は、顎の骨に影響を及ぼす可能性があるため事前の確認が必須です。

さらに、手術の対象となるには、インプラントを支えるだけの十分な骨の量と質も求められます。
治療後のメンテナンスを継続できる体力や認知機能があるかも総合的に判断されます。

手術前に確認したい高齢者のインプラント治療における注意点

高齢者がインプラント治療を受ける際は、いくつかの注意点があります。
まず、外科手術であるため、若い世代に比べて身体的な負担が大きくなる可能性があります。
治療期間も長くなる傾向があるため、体力面を考慮しなければなりません。

また、インプラントを長持ちさせるには、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスが不可欠です。
適切なケアを怠ると、インプラント周囲炎という歯周病に似た病気になるリスクが高まります。
インプラントを長く使い続けるためには、将来的な身体機能の低下や経年劣化も視野に入れ、家族の協力体制を整えておくことも大切です。

高齢でもインプラントはできる?年齢制限について歯科医師が解説

インプラント治療は何歳から受けられる?下限年齢の目安

インプラント治療には、上限年齢がない一方で、下限年齢の目安は存在します。
一般的に、顎の骨の成長がほぼ完了する20歳前後から治療が可能とされています。
これは、成長途中の顎にインプラントを埋め込むと、その後の骨の成長によってインプラントが取り残され、歯並びや噛み合わせに問題が生じるリスクがあるためです。
事故などで若い時期に歯を失った場合でも、すぐにインプラント治療を行うのではなく、骨の成長が安定するのを待つ必要があります。
何歳から可能かは個人差があるため、レントゲン撮影などで骨の成長度合いを確認して判断します。

顎の骨の成長が止まる20歳前後が目安となる理由

インプラントの下限年齢が20歳前後とされるのは、顎の骨の成長と密接に関係しています。
天然の歯は、顎の成長に合わせて少しずつ位置を変えていきますが、顎の骨と直接結合するインプラントはその場から動きません。

もし成長期である18歳未満などにインプラントを埋め込むと、周囲の骨や歯が成長して位置を変える中で、インプラントだけが元の場所に取り残されてしまいます。

その結果、インプラントが他の歯より低く見えたり、歯並び全体のバランスが崩れたりする原因となるため、骨の成長が完了する20歳頃まで待つのが原則です。

若くして歯を失った場合のインプラント以外の治療選択肢

若くして歯を失い、すぐにインプラント治療ができない場合は、他の方法で歯の機能を補う必要があります。
一般的な選択肢としては、両隣の歯を削って支えにする「ブリッジ」や、取り外し式の「部分入れ歯」があります。

また、周囲の歯への影響を最小限に抑えるため、インプラント治療が可能になるまでの間、仮歯やマウスピース型の装置を使ってスペースを確保し、隣の歯が倒れ込んでくるのを防ぐ処置を行うこともあります。
どの治療法が最適かは、口内の状況やライフスタイルによって異なります。

高齢でもインプラントはできる?年齢制限について歯科医師が解説

年齢よりも重要!インプラントができない可能性がある人の5つの特徴

インプラント治療の可否は、年齢や年代だけで決まるものではありません。
健康状態によっては、治療が困難、あるいは不可能と判断される場合があります。
特に、以下に挙げる5つの特徴に当てはまる方は、年齢に関わらず注意が必要です。
これらの問題は、インプラントの成功率を下げたり、手術のリスクを高めたりする要因となり得ます。

特徴1:重度の歯周病を治療せず放置している

重度の歯周病がある場合、そのままインプラント治療を行うことはできません。歯周病は歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。
この状態でインプラントを埋め込んでも、土台となる骨が不安定なため、インプラントが抜け落ちるリスクが非常に高くなります。
また、口内の歯周病菌は、インプラントの周囲で炎症を起こす「インプラント周囲炎」の原因にもなります。
そのため、インプラント治療を始める前には、まず歯周病を徹底的に治療し、口腔内の衛生環境を良好に保つことが絶対条件です。

特徴2:コントロール不良な全身疾患(持病)がある

コントロールされていない重度の糖尿病や高血圧、心疾患、骨粗しょう症などの持病がある場合、インプラント手術ができない可能性があります。
例えば、糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、免疫力が低下して傷の治りが遅くなったり、感染症にかかりやすくなったりします。
また、骨粗しょう症の治療薬の中には、顎の骨の治癒に影響を与えるものもあります。
これらの疾患がある場合でも、かかりつけ医と連携し、病状が安定していれば治療は可能です。
まずは主治医と歯科医師の両方に相談することが重要です。

特徴3:インプラントを埋め込む顎の骨が不足している

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込んで支える治療法です。
そのため、インプラントをしっかりと固定できるだけの十分な量と厚み、硬さが骨にないと治療は行えません。
歯周病が進行していたり、歯が抜けてから長い時間が経過していたりすると、顎の骨は徐々に痩せてしまいます。
骨の量が不足している場合は、「骨造成」という骨を増やすための追加手術が必要になることがあります。
CT撮影などで骨の状態を精密に検査し、治療可能かどうかを判断します。

特徴4:日常的に喫煙の習慣がある

喫煙はインプラント治療の成功率を著しく低下させる要因の一つです。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、歯茎への血流を悪化させます。
これにより、手術後の傷の治りが遅れたり、インプラントと骨が結合するのを妨げたりするリスクが高まります。
また、喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病にかかりやすく、インプラント周囲炎を発症する確率も高くなります。
安全で長期的に安定した結果を得るためには、治療期間中だけでも禁煙することが強く推奨されます。

特徴5:治療後のセルフケアやメンテナンスが難しい

インプラントを長持ちさせるためには、治療後のセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。
毎日の丁寧な歯磨きでインプラントの周りを清潔に保ち、定期的に歯科医院で専門的なクリーニングや噛み合わせのチェックを受ける必要があります。
ご自身でのケアが難しい方や、定期通院が困難な方は、インプラント周囲炎を発症するリスクが高まり、長期的な維持が難しくなる可能性があります。
認知症などで自己管理が困難になる可能性も考慮し、家族のサポート体制も重要になります。

インプラントの年齢制限に関するよくある質問

インプラントの年齢制限について、患者様から寄せられることの多い質問にお答えします。
ご自身の状況と照らし合わせながら、参考にしてください。

インプラントに年齢の上限はありますか?90歳でもできますか?

インプラント治療に医学的な年齢の上限はありません。そのため、90歳の方でも手術は可能です。
ただし、手術に耐えられる全身の健康状態であること、インプラントを支える十分な骨があることなどが条件となります。
年齢の数字よりも、健康状態や生活の質を向上させたいというご本人の意思が尊重されます。

高齢だとインプラントの費用は高くなりますか?

年齢を理由にインプラントの治療費が高くなることはありません。費用は、インプラントの本数や種類、使用する材料によって決まります。
ただし、高齢の方は顎の骨が痩せているケースが多く、骨を増やす「骨造成」などの追加手術が必要になることがあります。その場合は、別途費用が発生します。

持病があってもインプラント治療は受けられますか?

持病がある場合でも、かかりつけ医によって症状が安定していると診断されれば、インプラント治療を受けられる可能性は十分にあります。
特に糖尿病や高血圧、骨粗しょう症などの場合は、歯科医師と主治医が連携して治療計画を立てることが不可欠です。まずは、かかりつけ医と歯科医師にご相談ください。

まとめ

インプラント治療には、医学的に定められた年齢の上限はありません。
70代や80代以上の高齢者であっても、全身の健康状態が良好であれば治療を受けることが可能です。
一方で、下限については顎の骨の成長が完了する20歳前後が目安とされています。

治療の可否を判断する上で最も重要なのは、年齢という数字そのものではなく、コントロールされた持病の状態、顎の骨の量や質、そして治療後のメンテナンスを継続できるかといった点です。

インプラントを検討する際は、まず歯科医師に相談し、ご自身の健康状態を正確に伝えた上で総合的な診査・診断を受けることが大切です。

記事監修 おのざと歯科院長 小野里 元気

記事監修 向井⻭科 院⻑・⻭科医師 向井 紀文

略歴

  • 日本歯科大学新潟歯学部 卒業

所属学会・資格

  • 日本口腔インプラント学会 専門医
  • 新潟再生歯学研究会 理事
  • 日本先進歯科医療研究会 会員
  • IDIA(International Dental Implant Association)指導医
  • 日本臨床歯科CADCAM学会 会員
  • 日本歯周病学会 会員
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 群馬歯周治療研究会 会員
  • デンツプライシロナ株式会社 ライブデモ講師

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