インプラントとブリッジ、どっちがいい?違いと選び方を徹底解説
「インプラントとブリッジ、どちらがいいの?」 「それぞれどんな特徴がある?」
インプラントとブリッジは、どちらも失った歯の機能を補うための治療法です。見た目や費用、治療期間、ほかの歯への影響など、それぞれ異なる特徴を持ちます。この違いを知ることで、自分のライフスタイルに合った治療法を選べるようになります。
本コラムでは、インプラントとブリッジの違いを比較し、どのような人にどちらがおすすめなのかを解説します。
インプラントとブリッジの違い
インプラントとブリッジは、いずれも歯を失った際の代表的な治療方法です。それぞれの特徴について解説します。
インプラントは、あごの骨にインプラント体(人工歯根)を埋入し、その上に人工歯(上部構造)を装着する治療です。見た目や噛み心地が天然歯に近く、適切なメンテナンスを行えば長期的に使い続けられます。
ただし、外科手術が必要で治療期間が長く、費用が自己負担となる点はデメリットといえるでしょう。
一方、ブリッジは欠損歯の両隣の歯を支えにして、人工歯を橋渡しのようにして装着する治療方法です。治療期間は短く、保険適用で費用負担を抑えられるケースもあります。
ただし、支えとする健康な歯を削る必要がある点には注意が必要です。継続的な負荷により隣接歯の寿命を縮める可能性もあるため、将来的なリスクも考えたうえで選択することが大切です。
インプラントとブリッジ、どちらを選ぶべき?
インプラントとブリッジ、それぞれの治療が合っているのは以下のような方です。
▼インプラントが合っている人
・健康な歯に負担をかけずに欠損歯のみを治療したい人
・見た目の自然さや噛み心地、咀嚼力を重視する人
・長期間安定して使える治療を望む人
・定期的な歯科医院でのメンテナンスを続けられる人
・金属アレルギーのリスクがある人
▼ブリッジが合っている人
・手術に対する不安が強い人
・年齢や持病の関係で外科的処置を避けるべき人
・短期間で治療を終えたい人
・保険適用で自己負担額を抑えて治療を受けたい人
・欠損歯の隣接歯が健康である人
患者さまのご希望や価値観、ライフスタイル、口腔内の状態によって、最適な治療方法は異なります。両方のメリット・デメリットを理解したうえで、歯科医師とよく相談しながらご自身に合った治療法を選びましょう。
Q1:歯を失った場合、インプラントやブリッジ以外にも治療の選択肢はありますか?
A1:インプラントやブリッジ以外の選択肢として、入れ歯(義歯)があります。
Q2:インプラントとブリッジ、それぞれの治療後のメンテナンスの違いはありますか?
A2:どちらも日々のケアと定期的な歯科検診は欠かせません。インプラントの場合はインプラント周囲炎を防ぐため、ブリッジは支えとなる歯を守るため、清掃を念入りに行う必要があります。
記事監修 おのざと歯科院長 小野里 元気

■ 略歴
- 日本歯科大学新潟歯学部 卒業
■ 所属学会・資格
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 新潟再生歯学研究会 理事
- 日本先進歯科医療研究会 会員
- IDIA(International Dental Implant Association)指導医
- 日本臨床歯科CADCAM学会 会員
- 日本歯周病学会 会員
- 日本臨床歯周病学会 会員
- 群馬歯周治療研究会 会員
- デンツプライシロナ株式会社 ライブデモ講師